About Micro Lotマイクロロットとは?

マイクロロットとは? (2014年6月)

マイクロという数量?以下1Bag(麻袋)は約60kgとする。)

 色々なところで耳にするようになった「マイクロロット」と言う言葉。

 

①1コンテナ(20フィート)約280Bagsに満たない数量を、大きな会社では「マイクロロット」と言う場合がる。

 

10Bags80Bags これは生産者の規模によりますが、1回の処理能力によって出てくる数量がこれくらいになります。  コンテスト出品ロットがこれくらいの数量になることが多いが、あまり大きいと買い手が無い場合もあり、最近のコンテストは数量に上限設定される事もあり。

 

1Bag〜20Bags リスクが少なく、誰でも購入でき、小さいほど希少価値もある。 ロットが小さいほど大きな会社(ロースター)が扱いにくいと考えられ、マイクロロースターに人気がある単位である。 

 

このように、数量が扱う者によって感覚が違うようで、貴方にとってのマイクロロットという数量になっているのが現状です。

 

 生豆を取り扱う輸入業者や問屋のマイクロロットという言葉の定義みたいなものをまとめてみると、「農園や組合では通常、多くのロットを混ぜて出荷されているが、精製、品種、区画(エリア)、標高などで混ぜることなく丁寧に管理されたコーヒーである。」という説明が殆どで、特に数量(ロットサイズ)についてはあまり話していない。

 

 弊社の答えとしては、農園の1回の処理単位であり、区画や品種、収穫日など混ぜることなく処理されたものを指す。

この単位は農園規模により、処理能力(設備)の関係で大きな差が出る。

例えばブラジルの大農園であれば、80Bagsくらいのロットをマイクロと言って間違いではない。

  

         

 

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数量が重要なのか?プロセスが重要なのか?

 

スペシャルティという言葉が曖昧に使われることがあるが、マイクロロットという言葉はそれ以上に曖昧であるのが現状である。

現在、マイクロロットとして日本に入ってきているものは、優秀な農園産が殆どであり、優秀なだけに大農園であることが多い。

消費国で人気の単位が10Bags位のマイクロロットであれば、大農園では人気数量に合わせて出荷してくる可能性を生産国を知る者は考えてしまう。

例えばロット番号を変える事で、100Bagsのロットを10ロット作ることも可能だ。

しかし、なぜ大規模農園の処理能力なのに10Bagsの小ロットなのか? という疑問が出てくるのは避けられない。

そこで、大規模農園での10Bagsという小ロットには理由が必要である。

「ブルボン品種だから収穫量が少ない」では通らない。

「特別なプロセスである為、マイクロロットになってしまう。(少量しか作れない)」というような理由が必要である。

単純に小農家であればロットが小さいのは当たり前となるが、現在流通している大農園産のマイクロロットに、それなりの製法説明等、無ければどうしても疑ってしまう。

 

 

 

 

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セラード珈琲は全てマイクロロットだった!

 

 弊社「セラード珈琲」では1988年の設立以来マイクロロットの取り扱いが有り、中小ロースターへの販売に力を入れ始めた1997年頃より殆どの取り扱い商品がマイクロロットとなっております。 例えば「手摘み完熟豆」というブランドですが、10Bags〜80Bagsくらいのマイクロロットを買い付けるため、年間を通し4名〜6名くらい生産者が変わり、ロットの数で言えば、その何倍もの数になります。 毎月のように届くコンテナ内には「手摘み完熟豆」の数種類のロットが入っております。

 

農園名を前面に打ち出した商品が弊社に存在しないのも、そのような理由からなっております。 農園に縛られる事無く、その年に出来た最高のコーヒーをマイクロロットで買い付けているからです。

 お客様からは「注文するたびにロットが変わる」と指摘されることもありますが、品質に妥協できない結果、このような方法を一貫して続けてまいりましたし、今後も続けてまいります。

 最近は、マイクロロットと言う言葉も流行りから定着になり、当たり前のように各社が揃え始めましたが、弊社は以前から標準品がマイクロロットであった為、今までの商品の中から美味しい物を抜き出し、高額マイクロロットとして販売するような事は出来ません。

今後は、さらなる拘りのプロセスを経た特別なマイクロロットを紹介してまいります。

            2014年 6月  広報担当 萱間  

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スペシャルティコーヒーの中のMicro-Lot「マイクロロット」 (2015年9月)

 スペシャルティコーヒーのカップ基準が完成されるまで、世界中で好みの味が異なり、国内でもロースター毎の好み(基準)がありました。 各国のエキスポーターに所属する鑑定士たちはユーザーの好みを把握し、求める味を探し出しておりました。 このころロースターと生産者までの距離は非常に遠く、生産者たちにとっては安さばかりが求められ、生産コストを削減する事が生命線であり、生産量重視で改良された品種に植え替えたり、コスト削減が可能な地域に栽培地を移すなど努力してまいりました。

 しかし、コストばかりが重要視されたコーヒーマーケットでは、品質低下を招き、消費者のコーヒー離れを招いてしまうという問題も発生させました。

 スペシャルティコーヒーのカップ基準はコーヒー業界にとって大きな変化をもたらしました。 世界中で味覚基準が統一され、生産者でもその基準を学べば共有できるようになりました。 少しずつではありますが、コストではなく品質(美味しさ)が求められるマーケットが拡大しつつあります。

 コスト競争では地理的にどう戦っても勝てず、コーヒー生産を断念しようかと迷っていた地域の生産者にも、高品質が生産出来る条件が整っていれば、生産を継続できるという光が差しました。 このような生産地では、山岳地の斜面で生産する小農家が多く、最高品質を目指し競うように丁寧に、手間暇かけてスペシャルティコーヒーを生産し始めました。 このような産地では元々、大量生産には向いておりません。 品種や精製、精選工程で出来あがる単位が10袋以下となる事も当たり前です。 我々の扱うマイクロロットは単に数量を表す物ではなく、このような環境で丁寧に生産されたコーヒーです。

 現在、上記で説明している産地では流通の問題など、直接買い付ける事が難しい現状であり、一般的に流通しているマイクロロットと呼ばれる商品は、大農園からのコーヒーが殆どです。

私がスペシャルティの中のMicro-Lot(マイクロロット)と言うのはロットが小さいというだけでMicro-Lotとして販売される事が生産地でも起こり始めているからです。

 

 

セラード珈琲が目指すMICROCERRAD

 

コーヒー栽培の比較的新しいバイーア地域・セラード地域等の作付面積が拡大する中、伝統的な産地ではコーヒー栽培が縮小傾向にあります。

特に街から離れている山奥の急斜面での栽培は人材を確保する事も難しくなり、家族が中心となり経営されておりますが、機械化の進む産地とはコスト面で競争が難しく、コーヒー栽培を止める・止めないの葛藤は毎年続きます。

 生産コストが合わないところは淘汰され、新しい産地での栽培が拡大する事は当たり前の事であり、消費する側にとっても望まれる事であります。

しかしながら、そのような環境の厳しい産地にこそスペシャルティコーヒーファンが望む、理想的な農園(場所)が多い事が現実であり、残念でなりません。

 通常、有名な大農園からマイクロロットの提案が多くありますが、セラード珈琲では、地形・気候を考慮し、85点以上のコーヒーを生産出来る可能性がある、栽培条件が優れた産地(農園)の小農家で、通常のコーヒー栽培では経営が難しい生産者を中心に応援してまいります。

彼らは生き残りをかけ、あえて手間暇を掛ける事によって、スペシャルティコーヒー生産に挑戦しております。

コモディティコーヒーの生産コストが下がる一方、このような産地にも生き延びてほしいと願います。

 このような生産者を今後も応援する事によってスペシャルティコーヒーがより美味しく、より楽しい飲み物となる事を願い、努力してまいります。

                                                                                           2015年 9月 広報担当 萱間

 
 
 
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