Sávio Abreu Oliveira

 
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基本情報

農園名

パライーゾ・エンカンタード農園(Paraíso Encantado) 

生産者 サビオ・アブレウ・オリベイラ氏(Sávio Abreu Oliveira)
生産地

ミナス・ジェライス州 エスペーラ・フェリス市 フォルキーリャ・ド・リオ集落

カパラオ地域 

標高 1,300m
農園面積

総面積:15 ha       コーヒー面積: 9 ha

精製方法

Pulped Natural

ロット数

2Bags/60kg(20kg×6袋)

品種

Catuai Vermelhoカツアイ・ベルメーリョ(当ロット)

栽培品種 カツアイ・ヴェルメーリョ/カツアイ・アマレーロ
生産量 120袋/60kg(精選前) 約60袋/60kg(精選後)
 
 
 
メタル20kg袋
 

 

 

エスピリットサント州とミナス・ジェライス州の州境、険し山並みの中に位置するカパラオ山脈で、サビオ・アブレウ・オリベイラ(Sávio Abreu Oliveira)は、コーヒーを栽培している。1995年、ミナス・ジェライス州エスペイラ・フェリス生まれのこの若者は、スペシャルリティ・コーヒーに魅了され、最高のロットの生産すべく仕事に取り組んできた。

フォルキーリャ・ド・リオ集落は、高品質のコーヒーの供給に適した地形・標高・気候を有し、美しい谷間や丘陵がある渓谷である。そして彼は当地に古からある4家族の一員である。

 

  

 

 

 

彼の姓アブレウは、高祖父の父から始まった。

高祖父の父は、ポルトガル生れで、若い時にブラジルのリオデジャネイロ州カンタガーロにたどり着き、開拓のための新天地を求めエスピリットサント州を目指した。そしてフォルキーリャ・ド・リオ集落に出会い、ここで結婚し一家を構えた。

一族に於いては、曾祖父がこの地でコーヒーの生産を始め、1世紀になる。当時、農場の様相は現在とは大きく異なり、生産を手助けする機械や技術は何も無かった。全てが手作業で行われ、品質の良いコーヒーは極僅かしかなく、家内消費で残ったものを近隣の雑貨店へ売るか、物々交換していた程度あった。

また当時フォルキーリャには充分な街道もなく生活は孤立していた。商品はロバの背に載せられ、一日がかりで町まで運ばれていた。

コーヒー栽培は、曽祖父、祖父、父、そしてサビオも自らコーヒー栽培を志し引き継がれた。

 

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彼の母親マリア・ダ・コンセイサンと父親セバスチャンは、人生について多くの事を彼に教えた。とりわけコーヒーの仕事については父親の役割であった。

毎日サビオはセバスチャンと農園で働いた。

今、彼が知っているコーヒーの仕事は全て現場で学んだ。

2013年に父親が他界し、一家にに於いて彼は男手で最も年長の者となってしまった。彼は、家族の生活を支えるこや、営農へのプレッシャーを感じたが、家族の支えにより全ては上手いき、改めて生計を立て直すことができた。

彼の父親が亡くなる9年ほど前から、サビオの家族は、同地域で農場を営んでいたマルセロという青年とマルセロの兄弟エジーニョが所有する農園で、借地農として働いていた。

そこでサビオは、マルセロと歩合農の契約を結び、家族と仕事を分担しながら、マルセロ兄弟が所有する農園を管理してきた。

マルセロの農園には1万8千本のコーヒーの木があるが、その内の4千本は樹齢15年以上の古いコーヒー樹である。収穫期以外、大方の時間、サビオはこの4千本の木のある圃場で一人働く。収穫期には、仕事がうまく捗る様、幾人かの友人と共同で作業をする。

 

全てのコーヒーの収穫には摘み取り機を使い、圃場からトラクターで運び出すまでの間、軽く発酵させる為に袋詰した状態で圃場に置かれる。彼のコーヒーの特徴はこの軽い発酵によって醸し出されている。

収穫されたコーヒーは、その後、水洗式選別機に通し、成熟豆・青実・ボイア(樹上で過度に乾燥し劣化した豆)に分けられる。この選別工程があるが故に、良品質のコーヒーに仕上がり、またロット毎の特徴により仕分けがなされる。

さらに熟成豆は、別々に果肉が除去される。何故なら、味や香に悪影響を及ぼす青実が混入していない、最適な状態で熟したコーヒー豆をより多く収穫したいからでである。

果肉除去後の熟成豆は、雨に打たれて過度に発酵して品質が低下しないよう乾燥専用のハウスに移される。

そして、これらの袋から取り出されたサンプルがカッピングされる時、カパラオ山脈のテノワールといった雰囲気の微妙な香りが醸し出される。

サビオは環境保全や健康にも重きを置く。彼は、僅かであるが農薬を使用した後に中毒症状を感じたことがあり、今では殺虫剤は散布しないし、除草剤すら使わない。

また彼は、土壌侵食の防止のために、雨水が丘陵を急激に流れるのを防ぎ、大地へ雨水を沁み込ませるように溜池をコーヒー園内に作っている。

 

 

味覚特長

 

 

 

 

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サビオの人生は、夢見ていたこととは異なる。彼は歌手になりたいと思っていたからである。

サビオの父親はアコーディオン奏者で、小さなころからサビオと彼の兄弟は影響を受け、音楽に接してきた。彼が8歳のとき兄弟のエジーニョとフォルクローレのデュオを結成し、地域の催し物に何度も参加した。父親は、将来は兄弟をミュージシャンにさせたかったので、幼年期から思春期にかけ、彼らは多くのコンサートをしながら過ごした。しかし彼によれば、この間もコーヒー栽培は決して疎かにしなかった。

コーヒー生産が音楽よりも生活の支えとしてより良いことに気づいた時、彼はプロとして今の道を選び、今はその選択が正しかったと確信している。なぜならスペシャルリティ・コーヒーは多くの果実を与えくれたからである。

子供の頃、サビオは動き回るために車やオートバイを持つことを夢見ていたが、コーヒーの仕事に携わることにより、この物質的な夢は実現できた。これもさることながら、実際のところ今日までのコーヒー生産からの得られた大きな恩恵は、彼が身に着けた知見である。「日々、より多くのことを学び知識を身につけ、自分を磨き、そして他の人達に施すことが肝心だ」と彼は言う。

最後になるが、音楽は彼にとって情熱を与え、彼の人生の一部である。今でも彼と彼の兄弟は時々コンサートを行うが、しかし、それはあくまで演奏することへの喜びのためである。

 

 
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